クラス委員と自治委員の違い
クラス委員と自治委員は同時に募集され,大抵の文脈で違いを気にせずに使われています.
しかし本来の定義には少し違いがあります.
クラス委員
クラス委員・自治委員として募集した人を指すにはこちらの用語のほうが正しいです.
クラス委員は各種委員会で仕事をする人です.自治会の規約に定められた委員会ではありませんが,自治会関連でなにかをしたいという人は基本的にクラス委員になってもらっています.「クラス委員」というとあたかもクラスの代表者かのようですが,各クラスから選出しているだけで「クラスの代表」のような学級委員的性格のものではありません.
ただし(クラス委員)⊃(自治委員)としていて,自治委員には定員があるので,クラス委員の人数は各クラス3人以上となっています.
自治委員
自治委員は農学部自治会規約に定められた農学部自治会の委員です.
高校でクラスごとに代議員や評議員がいたならそれが最も似た存在です.
各学科は十五人に一名の割(端数切り上げ)で自治委員を選出する。
京都大学農学部学生自治会規約第十二条
のように自治委員の人数は決められているので,クラス委員に応募してくれた人のなかで「自治委員」である人を決めてもらっています.
本当は自治委員のみが自治委員会で投票権を持っているのですが,クラス委員全員に情報公開および意見の聴取を行なっているので,自治委員であるクラス委員とそうでないクラス委員に差が生じることはありません.
すなわち現在は規約にあるので形式上自治委員を定めています.
クラス委員・自治委員の仕事
クラス委員としての仕事
クラス委員の仕事は所属する委員会の仕事が基本ですが,自治会関連でなにかやりたいことがあれば所属する専門委員会の枠にとらわれずに積極的にやって貰いたいです.
それに加えて,既存の委員会の仕事でなくてもお手伝いを募集しますのでその時は力を貸してくれると嬉しいです.
自治委員としての仕事
自治委員としての仕事は前述の自治委員会に関するものがあります.
自治委員は常任委員会を監査・選出する立場なので,LINEでの常任委員会の報告を確認したり投票をしたりします.
一回生の最初の自治委員会は基本的に参加してもらいます.
それ以降の参加について指示はしませんが来てくれると嬉しいです.
自治委員会があるときには数週間前から告示していて,自治委員会の現場に来なかった場合は議場に委任したとみなします.
農学部自治会の活動骨子となる決定をする場なので,クラス委員・自治員に関わらず農学部生はぜひ来てみてください!
任期は半年で六月と十二月に改選される。
京都大学農学部学生自治会規約第十二条
と書かれていますが,特別の申し出がない限り自治委員は継続して務めているとしています.
自治委員会関連規約抜粋
農学部自治会規約のうち自治委員会に関連するもので,重要なものを抜粋しました.
以下の条文を見れば規約での自治委員のイメージが掴めると思います.
自治委員会は第十二条によって選出された自治委員を以て組織する。自治委員会は本会の決議機関であって次の事柄は必ず自治委員会で決めねばならない。
京都大学農学部学生自治会規約第十四条
1.自治会を運営する基本方針
2.正副委員長の決定と解職
3.常任委員の決定と解職
4.予算の決定と決算の確認
5.その他、常任委員会又は自治委員会が必要と認めた事柄
自治委員会では上記の事柄が決められています.
常任委員会は本会の執行機関であって自治委員会に対し責任を持つ。常任委員の数は5名とし、自治委員会においてその数を改めることができる。
京都大学農学部学生自治会規約第二十条
国で例えると自治委員会が国会,常任委員会が内閣のような関係です.